コミュニケーション能力

看護師になる上で必須の能力として、コミュニケーション能力が挙げられます。コミュニケーション能力はどこの企業に入っても必要かと思いますが、看護師の仕事をしようと思えば、特に重要になります。それだけ看護師という仕事は、人とコミュニケーションを取ることが多い仕事だと言えます。
まずは、当然のことながら患者様とコミュニケーションを取らなくてはなりません。これは、誰でも容易に想像つくことでしょう。患者様と一番長く接するのは、医師ではなく看護師になります。担当の患者様が不安なく治療に専念できるかどうかは、この看護師のコミュニケーション能力の有無に大きく左右されます。これは、看護師をする上で当然のことと言えるでしょう。
次に、看護師は医師ともコミュニケーションを取らなくてはなりません。医師が考えているところを即座に察知して、それを患者様の治療に還元しなくてはなりません。医師が言っていることを何度も聞き返すようでは、迅速な治療は行えません。こういったタイプの患者様にはどのような治療を行うのだろうかという、ある程度の予測があれば迅速に対応できます。また、医師の言うことを聞き漏らしたり勘違いしたりすると、それこそ生死に直結するミスにつながります。日頃から、医師との円滑な関係を築くことは意外と重要なことなのです。
また、他の看護師スタッフともコミュニケーションがうまく取れなければなりません。特に、看護師は女性の世界です。近年では男性の看護師が増えたとはいえ、まだまだ圧倒的に女性が多数を占める職場です。女性が多い職場ではよくあることなのでしょうが、看護師の仕事も同じで、女性同士の特有のイザコザが発生しやすい状態になっています。学生時代にいろんな経験をした人も多いでしょう。女性は3人以上集まると派閥ができると言われています。変な派閥争いの影響を、なぜかもろに受けてしまう人もます。変に振り回されるだけで、それだけでストレスを受けてしまいます。学生時代にそういった女性特有の世界をうまく切り抜けることができた人は、看護師に向いているといえます。
最後に、看護師の仕事は世代交代が激しい仕事と言えます。同じ病院で数年も働けば、中堅看護師として扱われます。10年も同じ病院に勤めれば、それはもう立派なベテランです。そんなふうに世代交代が激しい仕事だからこそ、後輩の育成は非常に大切になります。年下から慕われるような姉御的な性格の人は、この仕事に向いていると言えます。
いずれにせよ、変に意識せず等身大の自分でいることで、この問題はクリアできるのではないでしょうか。